非抜歯で矯正したい

「iTero（アイテロ）」は、精密な3Dデジタルスキャナーです。ペン型のカメラでお口のスキャニングするだけで、精密な型取りができます。短時間で歯並びや口腔内の詳細なデータを取得することができるため、患者さんの負担が少なく、精密な治療計画を立てることができる。

矯正治療では、歯だけでなく、顎を含めたお口全体のバランスを考えることが重要です。そのため、当法人では「CT」にりよる、3次元でのX線撮影を行っています。一般的なレントゲンでは2次元の画像しか得られませんが、CTはお口全体の状態を立体的に把握できるという大きなメリットがあります。

当法人では「イングシニア」と呼ばれるコンピューターソフトを活用しています。患者さんの口腔内データをもとに、精密な治療計画を立案するために使用します。また、治療後の歯並びがどのように変化するのかシミュレーションを行うことも可能です。

あまり知られていないのですが、「抜歯を絶対に避けたい」という理由だけで無理に非抜歯で矯正治療を進めると、「出っ歯」「上顎前突」といった状態になる可能性があります。

その理由は、歯を並べるスペースが確保されていない所に無理やり並べてしまうと、歯がスペースに収まり切らないからです。イメージとしては5人掛けの椅子に無理やり6人で座ろうとしているようなものです。

当法人では、患者さんの希望を尊重しつつ、矯正の適応・非適応を明確にお伝えしています。非抜歯での矯正が適しているかどうか気になる方は、お気軽にご相談ください。

「インプラントアンカー」は、矯正治療で使用される小さなネジです。これを顎に埋め込み固定源として使用します。通常の歯を支えにする代わりに、インプラントアンカーを使用することで、移動させたくない歯を動かさずに特定の歯を効果的に動かせるメリットがあります。

「ディスキング」は歯と歯の間のエナメル質をわずかに削って隙間を作る治療法です。歯を削ると聞くと、ネガティブなイメージを持たれる患者さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、削るのはごくわずかですので、患者さんの負担はほとんどありません。